テーマ:「お菓子でみんなを幸せに!好きを信じて夢を叶える君の未来」
講師:パティシエ/フランスコメルシー市公認マドレーヌ大使 壁谷玲子氏
講師の紹介とお菓子の魅力
フランスと日本を行き来しながら、マドレーヌの伝統を広める活動を行うパティシエの壁谷玲子さん
講義の冒頭では、「お菓子作りの魅力と、その仕事の素晴らしさ」について語られました。
特に、パリの三ツ星レストランでの修行時代や、英国大使館でエリザベス女王の誕生祭のためにお菓子を作った経験など、夢のような世界が実際に存在することを伝えると、子どもたちは目を輝かせながら聞き入っていました。スライドでは、フランスの美しい風景や修行時代の様子、王室のパーティーで出された華やかなお菓子の写真が紹介され、パティシエという仕事の奥深さが伝えられました。
マドレーヌ発祥の歴史
マドレーヌは18世紀のフランス・コメルシーで生まれたお菓子です。ある晩餐会で、料理人とパティシエの口論によりデザートが作れなくなるというトラブルが発生。その場にいたメイドのマドレーヌが、バター・卵・小麦粉で作ったシンプルな焼き菓子を提供したところ、大絶賛されました。その後、このお菓子はフランス全土に広まり、現在の「マドレーヌ」として受け継がれています。
このエピソードに、子どもたちは熱心に耳を傾け、ある子どもから「お城の料理人とパティシエがけんかしたおかげでマドレーヌが生まれたので、結果的に良かった!」という感想も飛び出しました。
グループディスカッション:好きなお菓子とフランスの文化
子どもたちは事前に調べてきた「好きなお菓子」や「フランスの文化」について、グループごとにブレイクアウトルームで話し合い、それをまとめて発表しました。
- 好きなお菓子: キャラメル、チョコレート、ワッフル、お饅頭
- 豆知識:
- マドレーヌは貝の形をしている
- グミの語源はドイツ語の「Gummi」(ゴム)
- チョコレートはアステカ文明では「苦い水」という意味で、カカオ豆は神聖な食べ物とされ、貨幣としても使われていた
- フランスの有名なお菓子:エクレア、マカロン(「あなたは特別な人」というお菓子言葉がある)
玲子さんは、子どもたちがフランスやお菓子について熱心に調べてきたことに感激され、「こんなにたくさんのことを知ってくれていて、とても嬉しいです!」とコメントしました。
「好き」を仕事にするまでの道のり
玲子さんは、もともとお菓子の道に進むつもりはなかったそうです。しかし、会社勤めをしていた頃に、職場の人たちへ母から学んだ手作りお菓子を差し入れしたところ、みんなが喜んでくれたことをきっかけに「お菓子で人を幸せにできる」と感じ、パティシエを志しました。
- 日本の製菓学校を卒業後、フランスで本格的に学びたいと思ったが、家族の反対を恐れて諦めていた。
- しかし、フランスのホテルで作られているお菓子に感銘を受け、そのシェフと何度もやり取りを重ねて、ついにフランスで働くチャンスを得た。
- シェフの言葉…チャレンジすることでステップアップに通じる道か、安心するために平凡で変化の無い道か「どちらの道を選ぶかで君の人生が決まる」に背中を押され、挑戦を決意。
このエピソードを聞き、子どもたちは「好きなことを信じて続けることの大切さ」に共感していました。
マドレーヌ大使に任命された経緯
玲子さんは、マドレーヌの発祥地コメルシー市に何度も足を運び、市長に手紙を書き続けた結果、その熱意が認められ、「マドレーヌ大使」に任命されました。この話から、「好きなことを信じて諦めなければ、夢は叶う」というメッセージが子どもたちに強く響きました。
グループワーク:「好きなことを仕事にするには?」
子どもたちは、「自分の好きなことを仕事にするにはどうすればいいか?」をテーマに話し合い、発表しました。
- お菓子を作る仕事をしてみたい
- 小学校の先生になりたい
- ピアノの先生になりたい
- ゲームのプログラマーになりたい
- 生物学者になりたい
- 建築家になって、貧しい子どもたちのために学校を設計したい
子どもたちの発表には、単なる「なりたい職業」ではなく、「人の役に立ちたい」「社会をよくしたい」という強い想いが込められており、聞いていた大人たちも感心するほどでした。
こども起業大学最終回にふさわしい学び
最後に、子どもたちに「どうすれば自分の夢を叶えられるか?」という問いが投げかけられました。
多くの子どもたちは、「好きをあきらめず、自分を信じること」と答え、こども起業大学全10回の集大成として、まさに最終回にふさわしい学びとなりました。
講師からのメッセージ
玲子さんは、最後に子どもたちへエールを送りました。
- 「みんなのお話を聞いて、私もワクワクして元気をもらいました!」
- 「世界を幸せにするために、自分の好きなことを活かすのは素晴らしいこと」
- 「子どもの頃は夢がなくても、大人になる過程で見つかることもある。だから、自分を信じて進んでください!」
子どもたちの感想
・マドレーヌの歴史が知れて面白かった
・自分もお菓子を作ってみたくなった
・お菓子が美味しそうで食べたくなった
・あきらめないことは大事だと思った
・みんなが笑顔で参加していて楽しかった
子どもたちは初めて触れるキラキラ美しいお菓子の世界と、自分を信じて夢を叶えたプリンセスのような玲子さんに
多くの学びを得て、夢が広がる素晴らしい時間になりました
終わりに
こども起業大学の全10回を通じて、子どもたちは「自分を信じて進む力」「問題を解決する力」「夢を叶える力」「みんなを幸せにする力」を学びました。これからも、子どもたちの未来を応援し、成長を見守っていきます!
こども起業大学、今期全10回完結! ありがとうございました! 🎉
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